介護職員の給料事情　～高い？低い？～　　　　　

介護職員の平均給与額は？（介護職員等ベースアップ等支援加算を取得している事業所）

一般介護職員の平均給与額(月収)は、267,700円（平均基本給額：186,840円　平均手当額：80,860円）となっています。では他の職種はどうなのでしょうか？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　生活相談員の平均給与額(月収)は286,750円（平均基本給額：214,420円　平均手当：72,230円）、看護職員の平均給与額(月収)は310,810円（平均基本給額：233,980円　平均手当額：76,820円）、PT・OT・ST・機能訓練指導員の平均給与額(月収)は295,640円（平均基本給額：228,890円　平均手当額：66,750円）、介護支援専門員の平均給与額(月収)は303,710円（平均基本給額：220,530円　平均手当額：83,170円）、管理栄養士・栄養士の平均給与額(月収)は257,020円（平均基本給額：208,360円　平均手当額：48,660円）となっています。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（令和４年12月）

サービス別で見た介護職員の平均給与額は？（介護職員等ベースアップ等支援加算を取得している事業所）　　　　　　　

一般介護職員の平均給与額は各種施設（サービス）によってばらつきがあります。通所介護事業所（デイサービス）等の日中勤務のみの施設よりも、介護老人保健施設や介護老人福祉施設のように夜勤勤務のある施設の方が平均給与額は当然高い傾向にあるようです。例えば通所介護事業所と介護老人福祉施設では介護職員の平均給与額（月収）は70,840円の差がみられます。年収で計算すると…かなり違いますよね( ;∀;)

（令和４年12月）　　　　　　　　　※平均一時金額(ボーナス)が606,360円であった場合で計算

介護職員の給料は右肩上がり➚（介護職員等ベースアップ等支援加算を取得している事業所）　　　　　　　　　　

ズバリ結論、介護職員の給料は上がり傾向にある！！といえます。また令和4年10月からスタートした介護職員等ベースアップ等支援加算を算定している施設においては、右肩上がりであることは間違いありません。むしろ介護に従事するその他の職種の給料も上がっていますね。その中でも介護職員の給料の上り幅は他の職種と比べても決して悪くないといえます。

厚生労働省は2024年2月より介護職一人あたり月6000円賃上げする方針を固めています。報酬引き上げが期待される2024年6月の介護報酬改定までのつなぎとして、月6000円の補助金が支払われます。介護職の人材確保に向けて、今後も介護職の給料は上がっていくと予想されます。

他の職業と比べてみよう！～高い？低い？～

さて、最後に他の職業と給与をくらべてみましょう。下記の他の職業は企業規模10人以上の企業でまとめられたデータを載せております。ですのであくまでも参考までに。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　年収の平均給与額をみても介護職は他の職業と比べて決して高くないといえます。しかし年々平均給与額が徐々に上がっている傾向をみると、この先さらに上がることが期待できると思います。

まとめ

現在の介護職員の平均給与額は、介護に携わる他の職種や他の業界の職業に比べて決して高いとはいえません。しかし介護報酬のプラス改定や加算等の影響で、年々介護職の平均給与額が上がっていっている傾向にありますので、今後さらに給与が上がることが十分期待できます。今すぐ多くのお金が欲しい方にはお勧めできませんが、給与はそこそこで、高齢者が好きな方や人に尽くすことが嫌いではない方にお勧めな職業かと思います。